外資転職に踏み出せない30代へ ― 3つの迷いを行動に移す考え方

外資転職に踏み出せない30代へ ― 3つの迷いを行動に移す考え方|30代で年収1000万を目指す外資転職ガイド

こんにちは、リブレオです。

新卒で国内の大手企業に入り、意欲的に働いていましたが、将来にモヤモヤを感じ、30代後半で外資に転職。そこから環境や働き方、年収、そして人生そのものが大きく変わりました!

ツトム

今の会社に大きな不満はないけど、この会社での自分の将来が見えなくて、正直モヤモヤしてるんですよね……。

リブレオ

分かるよ。僕も、「このままで終わっていいのか」「環境が変わればもっと輝けるかもしれない」と思いつつ、転職が本当に正解なのか分からなかった。

ツトム

転職するにしても、次も日本企業でいいのか、それとも外資に挑戦すべきなのか……。

リブレオ

そうだよね。外資に興味がある一方で、「英語」「実力主義」「クビになる」といった不安が先に立つもんね。

ツトム

きっと自分の中に、転職したい気持ちはあると思うんです。でも一歩が踏み出せない。

リブレオ

簡単な決断じゃないよね。家族やローンの現実、安定を失う不安、そして「変わることそのもの」への抵抗…誰だって怖いよ。

このような迷いは、頭で考えても解決しません。行動することで解決します。

この記事では、転職を考えるときに誰もが抱える3つの迷いを整理し、それぞれどう考えれば行動に移せるかを解説します。

この記事を読むと
  • 今のキャリアに感じているモヤモヤに対して、転職するかどうかで悩むことなく、明確な一歩が踏み出せるようになります。
  • 世界の構造と、その中で日本企業がどのような立ち位置にあるのかを理解し、外資系企業を受けるべきかどうかを、冷静に判断できるようになります。
  • 転職活動の一歩が踏み出せない不安を、まったく違う視点からとらえ直し、前に進む勇気を持てるようになります。
目次

3つの迷いを行動に移す考え方

転職を考えるとき、すべての人が最初から明確な答えを持っているわけではありません。どんな人にも今どんなフェーズにいるかに応じて、感じる迷いがあるのではないでしょうか。

外資転職に踏み出せない3つの迷い
  1. 転職そのものに迷っているフェーズ
    • 今のキャリアにモヤモヤを感じているが、転職が解決策なのかどうか分からない。
  2. どこへ転職するか迷っているフェーズ
    • 転職に心は傾いているが、次も日本企業でいいのか、それとも外資系企業に挑戦すべきなのか決められない。
  3. 動きたくても動けないフェーズ
    • 転職することは決めているが、家族や将来への不安から一歩を踏み出せない。

順番に紐といていきましょう。

モヤモヤの解決策が、転職かどうか分からない

ズバリ、あなたが感じているモヤモヤの正体はギャップです。

自分の可能性を信じながらも、自己評価の実力と、現実の待遇(年収や役職)にギャップがあるからモヤモヤしている。そして、頭の中では次の2つの考えがせめぎ合っている。

  • 会社の評価が正しい。だから自分が努力してそのギャップを埋めるべき。
  • 自己評価が正しい。だからきちんと評価してくれる他社に転職するべき。

どちらが正しいか分からないから、アクションが取れずに、ますますモヤモヤしているのではないでしょうか。

ツトム

今の会社に大きな不満はないけど、この会社での自分の将来が見えなくて、正直モヤモヤしてるんですよね……。

冒頭に登場したツトム ー 彼はこのブログの想定読者像です。もう少し詳しくご紹介するなら……

新卒で国内大手企業に入社し、15年勤めてきた、近藤勤(コンドウツトム)37歳

同期の中では「デキるヤツ」として一目置かれてきたが、部署のエースにはなりきれない。ライバルが先に出世していくのを横目に、「自分はこんなもんじゃない」と焦りを感じる。それでも、この会社での将来は正直見えない。社内政治で昇進が決まる環境はもうまっぴらだ。ワクワクする環境で働きたい。

環境を変えてみたい。そうすれば、自分はもっと輝けるかもしれない。

誰にも言えないまま、漠然と心の中でそうつぶやきながらも、妻子や家のローン、英語の不安が頭をよぎる。15年も勤めた今の会社は、居心地は良く、給料だって悪くない。

「そこそこの環境」で妥協する人生を、あと何年続けるんだ?あと1年?あと2年?それとも……一生?

自分の可能性を信じながらも、日本企業で伸び悩み、「このままでは終われない」「でも踏み出せない」という葛藤を抱える、「優等生のいい子ちゃん」サラリーマン。

なにを隠そう、モデルはかつての僕自身です。

リブレオ

転職活動こそが、ギャップを埋める一番の近道でした。

ギャップを埋める方法は簡単です。「実力に見合う待遇が得られていない」と感じるなら、会社の評価が正しいのか、自己評価が正しいのか、自分の市場価値を第三者に評価してもらえば分かります。他社ではもっと良い待遇が得られるかもしれないし、今の会社が自分を一番高く評価してくれているかもしれない。

転職することと、転職活動をすることは、まったく別の行為ととらえてください。実際に転職をするとなれば、そこにはリスクがあるかもしれません。ですが、転職活動は完全ノーリスクです。実際に転職するかどうかは、採用通知が出てからはじめて悩めばいいんです。

深く考えず、実力試しだと思って、気軽に転職活動にチャレンジしてみてください。転職活動とは、例えば以下のような、「市場での自分の現在地」を知る行為です。

  • 自分が今の会社でしか通用しない人間になっていないか。
  • 今の会社と同じ業界の他社、あるいは他の業界では、どんな人材が必要とされているのか。
  • 他社では今以上稼げるのか、今以上の役職が得られるのか、今以上の裁量権をもって働けるのか。

転職活動を通して得た経験や出会った人々は、現職にもプラスになるでしょう。僕は、転職の意志がまったくない方にさえ、定期的な転職活動をすすめています。転職と転職活動は別物。転職活動は、自分のキャリアを見つめ直す成長機会です。

転職するとして、日本企業か外資系企業か決められない

ツトム

なるほど、転職活動はノーリスク。実力試しのつもりで取り組んでみよう!でも、今と同じ日本企業を受けるべき?それとも外資に挑戦するべき?

リブレオ

外資一択!……とまでは言いませんが、受ける企業の中に、必ず外資系企業を複数含めてください。

ツトム

でも、外資って実力主義で、なにかあるとすぐクビになるイメージがあるし、英語力も不安だし……

リブレオ

だから、そんなことは、採用通知が出てからはじめて悩めばいいんです。分からないことに悩んでないで、今できることにフォーカスしましょう。

2つの真実をお伝えします。

  1. あなたは、年収を上げたいと思っている。
  2. 環境こそが、人を変える。
あなたは、年収をあげたいと思っている

なぜそう言い切れるかって?そう思っていない会社員はいないからです(あなたが、自己評価の実力と現実の待遇にギャップを感じているならなおさら)。

「金がすべて」とは言いません。ですが、どこに勤めようが完璧な会社はない、という現実の中で、年収が高ければ、不満を「我慢」ではなく「許容」に変えられる余裕が生まれます。

また実際に転職するかどうかを決める段階では、働き方や人間関係など、実際に入社してみなければ分からない要素も多い。そんな中、年収だけは事前に明確に分かっていて、複数の転職先候補を、現職も含めて、公平かつ同じ土俵で比較できる唯一のモノサシです。

「年収が高い会社はキツい」と思われがちですが、断言します。高い年収が払える会社ほど、働く環境が健全で、仕組みが整ったホワイト企業です(「楽な企業」という意味ではありません)。

環境こそが、人を変える

「あなたという人間は、あなたが最も関わりを持つ5人の平均である」という言葉があります(これは単なる比喩ではなく、年収・健康・幸福感・消費行動など、多くの分野で、その傾向が科学的に実証されています)。

今の会社の40代・50代に、「将来こんな人になりたい!」と思えるロールモデルは、何人いますか?もし1人も思い浮かばないなら、その職場に、あなたの未来はありますか?そしてもし、「こうはなりたくない」と感じる人の方が多いなら、残念ながら、それは数年後のあなたの姿です。

人は環境が全てです。自分を変える一番シンプルな方法は、刺激的なコミュニティに属することです。ちなみに、最も無意味な方法は、「決意を新たにする」ことです。

リブレオ

ではなぜ外資という環境を選ぶべきなのか。データで現実を直視してみましょう。驚くかもしれませんが、数字は僕たちが思っている以上に「日本の現実」を物語っています。

1989年と2021年の世界時価総額ランキングの比較(日本企業の地位低下を示す)
出典:「藤原和博氏が教える、100万人に1人の存在になるための『掛け算戦略』」
(ダイヤモンド・オンライン, 2021年12月)
出所:米ビジネスウィーク誌(1989年7月17日号)/ダイヤモンド編集部作成

平成という時代が幕を開けた1989年、世界時価総額ランキングのトップ50には、日本企業が32社も名を連ね、しかもトップ5はすべて日本企業でした。平成が終わると、そして2025年現在も、このランキングに残る企業は、かろうじてトヨタ1社のみです。

つまり日本には、「良い学校を出て、良い日本企業に入り、出世競争で勝ち残れば、グローバルのトップ人材になれる」という時代が、かつてありました。そして、現在そのレールはもう存在しないのです。

日本の一人当たり実質賃金の推移を示すグラフ。1991年を100とした場合、英国・米国・フランス・ドイツは上昇する一方で、日本だけが横ばいにとどまっている。
出典:「図録▽一人当たり実質賃金の推移(日本及び主要国)」
(社会実情データ図録, 2025年1月)
出所:OECD Data Explorer(2025年1月16日)

こちらは、各国の過去30年あまりの実質賃金の推移です。日本には「失われた30年」という言葉がありますが、日本だけ賃金が上昇していないことがよく分かります。現在、日本の世帯年収中央値は約410万円、アメリカの世帯年収中央値は約1,120万円(7.5万ドル/1ドル=150円換算)。物価の差を考慮しても、無視できる開きではありません。

この30年で、アメリカは賃金を約1.5倍に伸ばし、日本は国際競争力を1位から31位へと落としました。

リブレオ

今や、日本企業の部長職の年収は、タイよりも低いのです(しかも部長への昇進年齢は、日本は平均44歳、タイは平均32歳と、日本は昇進も遅い)。

人は環境が全てという話を思い出してください。高年収は、個人の努力だけでは届きません。それを支払うことができる環境に身を置くことが必要です。

では次に、日本企業のマインドの話をします。経済産業省が2022年に発表した『未来人材ビジョン』というレポートから、いくつかデータを引用します。

経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)に掲載された、各国・地域の従業員エンゲージメント比較グラフ。日本は5%と世界最低水準で、他国と大きな差があることを示している。
出典:経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)/出所:GALLUP “State of the Global Workplace 2021”を基に経済産業省が作成

日本企業の従業員の仕事への熱量は、世界の中で圧倒的な最低水準にあります。

経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)に掲載された、各国・地域の「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人の割合を示すグラフ。日本は52%で、主要国の中でも最低水準である。
出典:経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)/出所:パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を基に経済産業省が作成
経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)に掲載された、各国・地域の「転職または起業の意向を持つ人」の割合を示すグラフ。日本は転職意向25%、起業意向16%と、他国に比べて極めて低い。
出典:経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)/出所:パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を基に経済産業省が作成

現在の勤務先で働き続けたい人の割合も、世界の中で最低水準。その一方で、転職や起業への意欲も極端に低い。つまり、日本企業の従業員は、不満はあるのに行動しない。

経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)に掲載された、人材投資(OJT以外)の国際比較および社外学習・自己啓発を行っていない人の割合を示すグラフ。日本は企業の人材投資比率も個人の学習率も、いずれも世界最低水準である。
出典:経済産業省『未来人材ビジョン』(令和4年5月)/出所:学習院大学宮川努教授による推計(厚生労働省『平成30年版 労働経済の分析』に掲載)およびパーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」を基に経済産業省が作成

日本の企業は、圧倒的に人に投資をしていません。そしてその従業員もまた、自ら学ぼうとしていない。人材投資と学習意欲、どちらのレベルも、悲しいほどに世界の底辺です。

これらのデータが示しているのは、シンプルな事実です。日本企業の従業員は、低い給料で働き続け、不満を抱えながらも行動を起こさない。そして企業も個人も、自己啓発に投資をしない。これらのどれをとっても、世界の中でぶっちぎりの最下位なのです。

人は環境が全てという話を思い出してください。これらのデータが示す通り、もしあなたのまわりにも、考えることをやめ、惰性で働く人が多いと感じるなら、それは将来のあなたを写す鏡です。

日本企業と外資系企業は、根本的に構造が違います。実際に外資に転職するかどうかは、採用通知が出てから、転職するかどうかも含めて考えればいい。転職活動のフェーズでは、外資系企業を複数含めてください。比較のためにも、最低3社は受けることをお勧めします。

転職したいのに、一歩を踏み出す勇気が出ない

ツトム

転職活動はノーリスクだからチャレンジすればいいことはわかった。外資に行くかどうかは後で決めればいいから、とりあえず受ける企業に外資系企業を何社か含めるべきというのも分かった。

でも、一歩が踏み出す勇気が出ないよ……。

リブレオ

じゃあ、転職活動はやめちゃいましょう \(^o^)/

もう十分、ヒントは差し上げました。

それでも一歩を踏み出せないなら、あなたは自ら望んで、自分の人生を切り拓かずに、その場所にとどまってモヤモヤしているのです。

ポール・アーデンの『PLAY・JOB』という書籍に、こんな言葉が出てきます。

あなたが選んだものは、どれもあなたが「唯一選べたもの」

人は岐路に立つとき、「どちらの道に行こうか……」と悩み、「もう一方を選んでいたらどうなっていただろう……」と考えるものです。ですが、選択肢は常に1つだったと考えてください。なぜなら、あなたが選んだものは、どれもあなたが「唯一選べたもの」だから。そう考えれば、選んだ後に後悔のしようがありません。

僕は新卒で日本企業に就職して、モヤモヤしながら、外資に転職するまでに15年もかかりました。だから同じような環境にいる方の背中を押したくて、このブログをはじめました。必要な情報はすべて提供する所存です。

外資転職をきっかけに人生が大きく変わった1人として、同じように人生を変える仲間が増えたら、それはとても嬉しい。でも、もしあなたが「行動しない」という道を選ぶなら、僕はそれも尊重して、あなたの人生を応援します。

まとめ:行動が先 ー 転職の不安は、いま考えなくていい

この記事では、転職を考えるときに誰もが抱える3つの迷いを整理し、それぞれどう考えれば行動に移せるかを解説しました。ポイントは以下の通りです。

外資転職に踏み出せない3つの迷いと、行動に移す考え方
  1. 今のキャリアにモヤモヤを感じているが、転職が解決策なのかどうか分からない(転職そのものに迷っているフェーズ)。
    • 転職活動は完全にノーリスク。自分の市場価値を測るエクササイズだと思って、気軽にチャレンジしましょう。
  2. 転職に心は傾いているが、次も日本企業でいいのか、それとも外資系企業に挑戦すべきなのか決められない(どこへ転職するか迷っているフェーズ)。
    • 年収をあげるにも、熱量をもって働くにも、外資の方が良い環境であることをデータが示しています。外資に行くかどうかは今決めなくてもいいので、とりあえず最低3社は外資を受けてみましょう。
  3. 転職することは決めているが、家族や将来への不安から一歩を踏み出せない(動きたくても動けないフェーズ)
    • 僕があなたの背中を全力で押します。あなたにはできますよ。あなたにないのは覚悟だけ。選択肢は最初から1つしかありません。

「転職を考えるときに感じる迷いや不安」は、誰にでもあります。でもそんな迷いや不安は、少なくとも現段階ではまったく感じる必要がないことが、お分かりいただけたかと思います。転職活動がノーリスクで、キャリアにおける成長機会ととらえれば、むしろメリットしかない。

これからこのブログでは、あなたが外資系企業への転職に成功して、年収をアップするために必要な情報を提供していきます。もし外資転職について知りたいことや悩んでいることがあれば、気軽にコメントかメッセージをください。

人生は思った通りに動かない ー 行動した通りに動く。
あなたのキャリアの明るい未来を、心よりお祈り申し上げます。

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